メランコリア
どうも!
重力と情緒に引っ張られがちなK魔です┏○ペコッ
さてさて。
今回はですね、「綺麗」と「絶望」を同時にぶん投げてくる映画を。
本日の1本はこちら。
メランコリア

タイトルからして、もう逃げ道なし。
陽気さゼロ。希望、在庫切れ。
惑星が地球に衝突するかもしれない。
という、超シンプルな終末設定。
なのにこの映画、パニックになりません。
隕石ドーン!
政府発表!
ヒーロー出動!
そういうの、一切なし。
やることはひたすら、“人間の内側”の観察です。
前半は結婚式。
祝福ムードのはずが、空気がじわじわ腐っていく。
主人公ジャスティンは笑えない。
幸せなはずなのに、まったく幸福に馴染めない。
鬱、という言葉で片付けられそうですが、この映画はそこを美化もしないし、否定もしない。
ただ、淡々と見せてくる。
そして後半。
惑星メランコリアが、ゆっくり近づいてくる。
ここが怖い。
爆発も悲鳴もない。
ただ、美しい。
青くて、静かで、圧倒的。
終わりが来ると分かっているのに、画面は絵画みたいに綺麗なんですよ。このコントラストがずるい。
普通、終末映画って「生きたい!」がテーマになるじゃないですか。
でもこの作品、逆なんです。
鬱で何も信じられなかったジャスティンが、世界の終わりを前に一番“落ち着いている”。
一方で、理性的で普通だった人間ほど崩れていく。
つまり。
「正常」って、何?
「前向き」って、何?
という嫌な問いを突きつけてくる。
希望があるとき、人は強い。
でも希望がゼロになったとき、何が残るのか。
この映画、救いはありません。
奇跡も起きない。
最後まで、ちゃんと終わります。
「どうせいつか終わる」
それを真正面から見せられると、逆に今日のどうでもいい悩みが小さく見える。
でも、「生きるって何?」と
ちょっと冷めた目で考えたい夜には、ちょうどいい。
美しい絶望。
ロマンチックと言えばロマンチック。
ただし、砂糖は一粒も入っていません。
ではでは。
次はもう少し血の通った映画に戻るか、
さらに深く沈むか。その日の気分次第で。
お読みいただき、ありがとうございました。