意味わからん映画
こんにちは、INGです。
今日はですね、ちょっと映画を観たというより、体験してしまったに近い一本。
正直、軽い気持ちで再生する作品ではありません。
本日の一本はこちら。
ホーリーマウンテン

はい、出ました。
「意味わからん映画代表」みたいな顔をしているやつです。
でもね、
この作品を“意味がわからない”で片づけるのは、たぶん早い。
物語は一応あります。
キリストのような男。
錬金術師。
惑星を象徴する富豪たち。
そして“聖なる山”を目指す旅。
ただ、筋を追おうとすると迷子になります。
血。裸。宗教のパロディ。資本主義の嘲笑。戦争の滑稽さ。
全部が露骨で、全部が象徴。
そして全部が、こちらの“価値観”を試してくる。
この映画、優しくないです。
説明もしない。
感情移入もさせない。
でもずっと問いかけてくる。
「お前が信じているものは、本当にお前のものか?」
宗教。お金。権力。成功。スピリチュアル。
この映画はそれらを全部、一度ぐちゃぐちゃにします。しかも真顔で。
途中、何度も思いました。
「これは一体、何を観せられているんだ?」
でも不思議なことに、やめようとは思わない。理解できないのに、目が離せない。
それってたぶん、どこかで“図星”を突かれているからだと思うんです。
この作品が一番怖いのはラスト。
ネタバレはしませんが、あそこで映画は突然、観客を突き放します。
聖なる山?悟り?超越?
「それ、本当に必要?」と言わんばかりに。
僕はあの瞬間、ちょっと笑ってしまいました。
ああ、そうか。救いを求めている時点で、もう罠なのかもしれない、と。
この映画は、答えをくれません。
むしろ、答えを欲しがる自分を笑います。
哲学的、というより哲学ごっこを壊す映画。
深そうに見えるものを、「それ、ただの演出かもよ?」とひっくり返す。
観終わったあと、スッキリはしません。
前向きにもなりません。
でも、自分の中の「正しいと思い込んでいたもの」が、少し揺れます。
そしてその揺れが、たぶんこの映画の本体。
万人に勧められるか?
無理です。
むしろ勧めません。
でも、「今の自分の思考を一回壊したい」
そんなタイミングなら、刺さる可能性はあります。
映画って娯楽ですよね。
でもこの作品は、娯楽を装った解体ショーです。
観る覚悟がある人だけ、どうぞ。
では、また。