ブルーバレンタイン
どうも、しげるです。
今日は、甘い恋愛映画の話じゃない。
むしろその逆。観終わったあとに「うわぁ…」と天井を見上げたくなるやつ。
ブルーバレンタイン

男は不器用なりに愛している。女は現実を見ている。どちらも嘘じゃない。でも、その「愛してる」の質が違う。片方は今を抱きしめ、片方は未来を見ている。これ、もう交わらないんですよね。しかもそれが静かに進行する。大喧嘩があって終わるわけじゃない。じわじわと、確実に、心が離れていく。
観ていて何度も思った。「あぁ、これは“温度差”の映画だ」と。好きとか嫌いとかよりも、“同じ熱量でいられなくなった瞬間”の物語。あれは怖い。怒鳴り合ってくれたほうがまだ救いがある。沈黙と諦めの方が、よほど冷たい。
そしてこの映画の恐ろしいところは、「最初はあんなに幸せだった」という事実をちゃんと見せてくるところ。だから逃げ場がない。誰も悪者にできない。時間というやつが、一番残酷。
正直に言うと、観終わった後は少しだけ自分の人間関係を振り返る。今、隣にいる人と同じ温度でいられているか。無理していないか。期待だけで繋いでいないか。そういう問いを静かに投げてくる。
派手さはない。スカッともしない。でも妙にリアルで、妙に刺さる。恋愛映画というより、“関係性の終わり方”を描いた映画。ハッピーエンドを求める人にはすすめない。でも、「本当のリアル」を見たい人には刺さるはず。
観終わった夜、少しだけ黙りたくなる。そんな一本でした。