アラフォー賢者の心の映画

アラフォーな友人同士がオススメの映画をブログで紹介していきます!!

BAD FILMとダンジョンRPG


どうも、水と土のK魔です┏○ペコッ

まるっと関係無い話なんですが、ワタクシ、ウィザードリィっていうダンジョンRPGが大好物なんですな。


遡ると、RPG黎明期のゲームなので、そもそもRPGが化石となり気味な現在においては、チリみたいな話なんですがww


フラッと入ったゲーム屋で、 そのウィザードリィを模したゲームの新作を見つけまして。

まぁ たまげたもんですよ!


なんでしょう。ムカ着火ファイヤーってフレーズが再度ブームに なる、みたいな?いや違うなww


とにかく

おお、この硬派で化石なジャンルから まだ完全新作が出るか!✨と思わず買ってしまいましたわww

萌え要素は完全に排している感じで大層 満足ですww

インディーって文化は素晴らしいですな✨

マイノリティにも優しいww


本日の1本も そんなツンツンに尖ったマイノリティ気味の1本ですww



"BAD FILM"ぅぅ~🎶


予告!て動画が、、、無い!ww

Wikiも無いだと、、!?w

3分くらい ひたすら色んな人にビンタかましてく映像なら あったんですが、、、w

さすがは17年 寝かせた伝説の自主映画、とも呼ばれるだけの事はある!


尖ったバイオレンス作品が多めなイメージの園子温が、1990年代初頭に私財を投げうち、アパート1棟 借りて、出演者と共同生活してまで こさえた1本です✨👏


出演者も これまた尖ってまして

1990年代に園子温が中心になって活動していた東京ガガガ、というガガガSPと間違えそうな名前の団体が ありまして。


当時の園子温 いわく"快楽のマントル"であるそれは、でっかい横断幕に それぞれの書きたい事を書きまくり、東京各所の路上を練り歩きつつ ただひたすらに


「東京ガガガ」


と叫びまくる。

本当に ただそれだけ。

今の政治は腐ってる!とか

平和が1番だろ!とか

何かを主張する訳でもなく、とにかく ひたすら叫び続ける。

デモの様で全然デモじゃない感じ。


そんな活動に、学生やらOLやら暴走族やら カテゴリーを越えて全国から集まり、20人程から始まり最終的に2000人くらいに拡大して、とにかくエネルギーを爆散させていた様なのです。



で、だ!

その2000人達から 映画を作れないか?と園子温が目論んで出来たのが本作って訳なのです!

あー、ここまで長かった!!ww


そんな 素晴らしくイカレて ぶっとんだメンツで作られた映画だから、さぞ内容もラリってるかと思いきや!


2時間40分という長尺に これでもかと思想の詰まった

『ガッツリ骨太な内容と なっております』


舞台はスラムと化した東京、高円寺。

って言ってるんですが、普通に これから出勤かなぁ、みたいなスーツ着た人とかガンガン歩いてるんで、そういうシーンはスラム感あんま無かったりwwww

もしやそういう箇所は無許可で撮ってたり するのか?なんて邪推が捗りますww✨👏


逸れました笑

スラム・高円寺では 主に2つの自警団の間で血で血を洗う抗争が長らく続いておりました。


日本人からなる『神風チーム』


中国人からなる『白虎バン(パイホウバン)』

バンだけ漢字 ワカランかったw


チーム神風の理念は、高円寺に住まう外国人の排除。

もう冒頭の この時点で尖りまくりです。


作中には出ませんが、白人のチーム、黒人のチームも ある、とされており 完全に民族闘争。

特に思想が有る訳ではなく、タカりや万引きといった悪さが自警団の活動に転化しただけ。言われの無い暴力、などなど やさぐれた単語が踊りますw

各々の国のヤクザが 自分の人種の自警団に資金提供して、、て流れも真っ黒ですww


ところで神風チームさん、、チームって言葉、外来語だぜ?ww

なんて屁理屈は野暮ですね、そうですね笑


それらの構成員も、どこぞのイケメン達が乱闘する作品の様なオシャンさはカケラも無しww

大変泥臭い感じです、素晴らしい👏笑


加えて只の抗争ものに 終始せず、⬆に挙げている人種差別のみにも とどまらず、ジェンダーの話も絡んできたりします。

今でこそ見聞きする事も増えた話題ですが、今より浸透していなかった90年代に、 ガッツリと そこにスポットを当てた 園子温の感性よ!!👏👏


園子温らしく(?)ちゃーんと人死にも出ますww

おもくそブン殴りあって友情が、、なんて事は無いです、ハイww

途中で1回 抗争が落ち着きかけるんですが、同じチーム内でも それを よしとしない人間が出てくるのも また黒くて良かったです笑👏


あと中国チーム、日本チーム、それぞれに通訳がいるんですが、その2人が日本語と中国語を使い分けて話す所も 見応えありました✨👏

その やり取りも敵意と皮肉が剥き出しww


と、ここまで書いて凶気の桜を突然 思い出しましたw

当たらずとも遠からず、、?笑



と、ここまで特に欠点も無いかの様に書いてきましたが、惜しいなぁと思う所が無かった訳ではないのです。


それは 映像。


本作の2つ名である伝説の『自主映画』

それが示している気が するんですが、恐らく本作は めっさ低予算で作られています。

多分 アパート借りたりとか、映像以外の方に 金をつぎ込んだのだと思われます笑


故に全編 通して、手持ちカメラで撮った様な映像が ひたすらに続きますw

2時間40分のVシネ、とでも言いましょうか。

とてもハードなテーマを描いているんですが、映像が安っぽい故に、内容も その煽りを受けてしまっている感も、、、

リアルと言えばリアルなんですが、ね!


せっかく刺さる内容だったので、もうちょい良い映像で見たかったなぁ、てのが正直な所です!


あと個人的に だいぶ心残りな点が1つ。

劇中 何回か かかる良い感じの洋楽バラードの曲名が 判らなかった事ですww

なにせ本作、wikiも無い程に公的な情報が少ないっ!ww

そんな作品で挿入歌の曲名を ほじくり出すなんて できる訳ねぇぇぇぇ!


と涙で枕を濡らしましたwwww



そんなこんなで無理やり まとめましょうww


B級の大家と言っても良いであろう、本人も しっかり作品に出演しちゃう様な ぶっとび監督が、編集する金が無くなり、17年 寝かせる程に私財と思想を たんとブチ込んで出来上がった本作。

90年代に撮ってるハズなのに、割と現代にも通ずる所も あり、映像こそ稚拙なものの、見応えは バッチリ✨

特典で入っている 東京ガガガの活動も含めて とにかくエネルギーの塊に ございます。


よくワカランけど、すんげぇパワー持ってる物って ありますよねぇ。

なんだろ

いつの間にか 大勢を巻き込んでる行動力の持ち主、とかかしら。

そんな感じの作品だったなぁ、て気がします。


そんな力にアテられて みたい方

園子温のファンの方

凶気の桜、好きな方

イケメン乱闘の あの作品 好きな方、、いや これは ちょっと違うかな?ww

そんな方々は もしかしたら刺さる作品かも しれません✨


名のある人の完全自主制作、そんな味を噛みしめてみるのも また一興✨👏


そんなこんなで また次回です👋

お読み下さり ありがとうございましたァ~🙇‍♀️

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